オンライン会議(テレビ会議・Web会議・オンラインミーティング)で、声が聞こえない時の3つの対処法【リモートワーク必見】

オンライン会議のイメージ

オンライン会議は声の印象が重要

リモートワークになってから、声がよく聞こえないと言われたり、上手くコミュニケーションがとれないとお悩みではございませんか?
その要因と対処方法をボーカルトレーナーの視点でお伝えします。

対面とオンライン会議の違い

対面してコミュニケーションをとる時は、表情や声の他に、足の向き、目線の動かしかた、立ち振る舞い、相手の置かれている状況を無意識のうちに判断しています。
しかし、オンライン会議の場合は、知り得る情報が、表情と声だけになるので、今までのコミュニケーションではうまくいきません。

そのため、オンライン会議で良いコミュニケーションを保つためには、声の音色やキー、姿勢などをコントロールして、印象的、魅力的にすることが重要です。

姿勢と筋肉を調節して声のくもりをなくす

オンライン会議で声がよく聞こえないと言われた場合、無理な姿勢で発声している可能性があります。

  • 顎が前に出ている
  • 顎を前にすると、声の通り道(喉)が狭くなったり、鼻声になります。
    喉を絞ることで、詰まったような声質なり、鼻声は、声の立ち上がりが丸くなるので、聞き手が聞こえづらくなります。

    特に、重要なポイントは鼻声です。
    人は、話し始めた瞬間から、内容を理解しているのではなく、主語・述語。完結語のお話から段々と理解するようになっています。

    例えば、「◯◯を□□へ◎◎しておいて」というお話があったとして、鼻声だと、丸い声の立ち上がりなので、「-(聞こえない)を□□へ◎◎しておいて」と始めがよく聞こえなくなり、結果として、聞こえないとされます。

  • 表情が下がっている
  • 頬を上げる筋肉が下がっていると、声の通り道(喉)が狭くなるだけではなく、くもった声になります。
    一般的なオンライン会議のアプリケーションは、高音域よりも中低音域を強調した音声で入出力しますので、くもった声の場合、もこもことした音を強く拾ってしまい、聞き手は聞こえづらくなります。

    また、意欲が低い印象も与えてしまいます。

  • 舌が硬い
  • 舌の根本(舌根)が硬いと、滑舌が動きづらくなり、「ら」が「な」に聞こえるなどの舌を使う発声がしづらくなります。

声で印象をコントロールする

対面してお話する場合は、聞き手のリアルタイムな反応から、より良い話しかたを無意識に判断しながらお話しますが、オンライン会議では、発した言葉から、感情や意思を読み取るので、誤解が生じやすく、相手がどのように感じ取ったのかもわかりづらくなります。

低い声、高い声

声質によって、受け手の感じかたを変えることができます。

  • 低い声
  • メリットは、指示を通しやすく、上下関係の確立がしやすい。
    デメリットは、聞き手とプライドがぶつかり、威圧感になる。また、怒っているような印象を与える。

  • 高い声
  • メリットは、コミュニケーションが円滑にしやすく、友好関係を築きやすい。
    デメリットは、友達関係に錯覚されやすく、舐められやすい。また、時としていい加減に聞こえる。

短く、結論からお話する

人は、話の内容の30%も覚えていないという研究があります。
なので、せっかくお話をしても、記憶に残してくれる内容はほとんどありません。

興味の無い内容であれば、尚のこと、記憶に残る内容は少ないでしょう。
そのため、お話の初めは、「私はこのように考えています。なぜなら」と結論から述べると受け手が聞きやすくなります。

さらにポイントとして、ホワイトボードやパワーポイントなどで画面上に文字やイラストで、資料の『結論・理論・リサーチや体験談』の順番で詳細まで表示しておくと、聞き手はお話を理解しやすくなります。

息つぎのタイミング

息つぎも聞き手に聞こえやすくするためにはとても重要です。
例えば、A「◯◯を□□にV◎◎しておいて」と、B「◯◯Vを□□に◎◎」の場合、意思が伝わるのはどちらでしょうか。

Aのほうが意思が伝わるように感じませんか?
その理由は、息つぎはその後の言葉を強調することができるテクニックだからです。

Aは、◎◎をして欲しいという意思が記憶に残りますが、Bは、何を言いたいのかわからなくなり、緊張しているようにも感じます。

このように、息つぎのタイミングでも、印象を変えることができます。

慣れないオンライン会議で緊張する方は、ボーカルのための緊張対策もご覧ください。

人前で緊張しなくなる凄い方法と食材 ボーカルのための緊張をほぐす対策

Web会議のイメージ

当スクールではオンライン会議のためのボイストレーニングも承っております。

このように、オンライン会議は声でコミュニケーションをしていく、新しいコミュニケーション方法です。
いち早く声を学んで、オンライン会議で最高のパフォーマンスを披露していきましょう。