ボイトレのモチベーションを上げる方法
ボイトレのモチベーションが上がらない理由
ボイトレは道具と違って、運動のように少しずつ継続してレベルアップしていく性質を持っています。
その為、すぐに歌うまになりたいと思い、ボイトレを始めると思っていたのと違うなと感じ、ボイトレのモチベーションが下がってしまいます。
発声のコツはすぐに実感できますが、基礎能力の向上は「いつの間にか出なかった高音が出るようになっていた」、「いつの間にか歌えなかった曲が楽に歌えるようになっていた」と感じることのほうが多いので、レベルアップした実感が少なく、ボイトレのモチベーションを維持するのは難しいことなんです。
歌いたいから歌うのと歌わなくちゃいけないから歌うのでは成長に差が起きてしまいますので、モチベーションはとても大事です。
でも歌が好きだし、歌が上手くなりたいし、どうすればいいの! と悩んでいる方の為に、こちらの記事ではボイトレのモチベーションを上げる方法をご紹介します。
ボイトレのモチベーションを上げる5選
歌の練習は、1回の練習に何時間かけるかではなく、短い時間でも毎日継続するほうが上達が早いです。
- モニタリング
- 仮眠をとる
- シングルタスク
- 5分ボイトレのすすめ
- 5秒ルールのすすめ
毎日歌っている動画を撮影し、どういう声でどのように歌っているかをモニタリング(聴く)してください。さらに、そのまま保存しておいて、1年前の歌い方と今の歌い方を聴き比べてみるとどのくらい歌が上手くなったかわかるのでモチベーションアップに繋がります。
これまでずっとモチベーションがあったのに、最近、あまり歌いたくないという時は、睡眠時間を見直したり、仮眠をとると改善できます。
他にしなくちゃいけないこと(宿題やその日の部活や塾、仕事やプレゼン、家事や家族の用事、遊びや見たいテレビや動画など)があると、その時間は空けないとと考えて行動するので、集中できず、頭は様々なことを考えるので疲れてしまい、思うように体が動かなくなり、ボイトレが億劫になってしまいます。
対策として、何時から何時は歌の練習と決めて、その間は学校も仕事も家族もすべて無視すると良いです。
ポイントは、何時までを決めることです。
何時までと決めると、たとえ、SNSなどを見るのをやめられなくて、時間が押しても、あと30分しかないと奮い立たせることができます。
もし、無視するのは良くないと感じた方は考えてみてください。
その時間、練習ができなかった結果、歌が上手くならなかったら、学校や仕事、家族は保障してくれるでしょうか。
自分自身で時間を確保できない場合はお近くのボイトレスクールを検討するのも良い方法だと思います。
熊谷市でボイトレスクールをお探しならここ
問題です。
1週間のうち1日7時間練習するのと、毎日1時間練習する、どちらが歌が上手くなると思いますか?
答えは、毎日1時間の練習です。
歌は感覚と筋肉で覚えていくので、常に歌の環境に身を置いている方のほうが圧倒的に歌が上手くなります。
しかし、毎日1時間は多忙で難しい場合は、1日5分だけ、つまり、1日1回だけ、真剣に歌ってください。
5分の理由は、「1日のうちに5分も時間を空けられないのか」と言い訳ができなくなる時間だからです。
5分はフルコーラス歌えるくらい時間です。それをSNSを見たり、誰かと話したり笑ったりして過ごすか、歌の練習をするかはあなた次第です。
テレビ司会者、作家、講演家であるメル・ロビンスさんによって提唱された行動を促す方法論です。
行動しようとした時に現れる、「でも」、「やっぱりやめておこうかな」などのネガティブな思考が起きる前に行動を起こすことを5秒ルールと言います。
脳は判断や決断に5秒かかります。
なので、5秒経つまでに行動を起こしてしまえば良いのです。
5秒はとても有効な時間で、習慣を身につけることもでき、能力も上がります。
5秒で何が変わるんだと思う方もいると思います。
5秒間、歌の練習する為には、予め、YouTubeやSpotifyなどで音源を流せるようにスマートフォンのはじめに表示される画面に置いておかないといけないし、歌う準備があるなら、その道具を手元に置いておかないといけません。
結果、始めれば、5秒では収まらず、飽きるまで歌うことになります。
自分自身をしっかりと飼いならしてください
自分自身を思った通りに行動させるのは本当に難しいものです。
メンタリストDaiGoさんは、これを象を飼いならすようだとおっしゃっています。
https://youtu.be/fc9hDHM38xY?si=ETwjLzcWk9MAbVdi
仏教の教えの例話ではこれを猿と例えています。
あるところに熱心に努力をする男がいました。
しかし、どんなに努力しても結果が実りませんでした。
そこで、仏教の師匠のところに行き、結果が出る為の特別なお経をくださいと言いました。
師匠は再三懇願する男の熱意に心を動かし、特別なお経を教えました。
その時、師匠は、「このお経を唱えている時、絶対に猿を思い浮かべてはならない。猿を思い浮かべたら効果は無くなる」と伝えました。
男は、希望を胸に、お経を唱え始めたところ、猿を思い浮かべてはならないと思えば思うほど、猿の姿が鮮明になっていき、ついには、男の家族も猿にしか見えなくなり、猿のことしか考えられなくなってしまいました。
男は、師匠のところへ行き、どうしても猿のことが頭から離れられません。私のことを救ってくださいと懇願しました。
師匠は、「お経を唱えるのをやめて、ただぼーっとしなさい」と言い、男はその通りにすると、すうっと猿が頭が離れていった。
師匠は、「心を無理にコントロールしようとしてはならない。強制しようとすればするほど、心は逆らうものだ」と話した。
私たち人間は猿のように動き回る思考に常に行動しています。
無理に一ヶ所に集めようとしても無理です。
それだけ難しい思考と私たちは常に一緒にいます。
上手くいかない思考を続ければ、うまくいくはずもありません。
突然、何かを始めようとすると、ホメオスタシス(元に戻ろうとする思考)が働くので、リバウンドしてしまいます。
その為、いかに思考を少しずつ慣らすかが成功のカギなんです。
そして、その少しずつ慣らすことができるのが、ボイトレであり、本記事の内容になります。
ぜひ、お試しになってください。応援しています。
※仏教のお話は現代に馴染みやすいように内容を一部変えています。