あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

今年は、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園でラグビーワールドカップ2019が開催されるようで、梅林堂の店舗名が『ラグビーロード店』になったり、街灯にラグビーボールのモニュメントが加えられたりしていますね。

旧年中はセントラルノイズボイススクールにとって、学びについて考える機会の多い一年となりました。
大勢の生徒さんと出会い、ひとりひとりの想いをお伺いし、お話をさせていただいている私は、本当に幸福であることを実感し、その中で、セントラルノイズボイススクールの指針がより揺るぎないものとなりました。

旧年中の想いで

旧年中はセントラルノイズボイススクールにとっても、私にとっても、学びの1年でした。

生徒さんとのお話、3つの幸福

大切な想いでを少し紹介します。

個性のお話

ある生徒さんからこのようなお話を受けました。
「以前、○○のような過去があって、それがコンプレックスで…」
私はこのようなお話を受けた時は、特に視野を広げてお話をしています。

コンプレックスは今後、個性になる可能性が十分にあり、直すのではなく、どのようにお伝えしたら受け入れられるかを考えていくためです。
得意不得意や喜怒哀楽、癖などは全て個性の引き出しを広げるきっかけとなります。

例えば、プロの歌手も同様です。
それぞれの持ち味を持って、似たり寄ったりの方はいらっしゃいません。
人が感動するのは、思っていた以上の衝撃があった時に感動します。

なので、プロの歌手の歌い方をコピーするだけではなく、異なる個性が必要となります。
その個性を仕事にするのが、人に感動や勇気などの衝撃を与える、ボーカルも含め芸術家です。
生まれ育ってきた環境が全く同じの人はいませんので、ひとりひとり異なった個性があり、それが魅力となり、それが揺るぎない自信になります。

共に成長しているお話

生徒さんとお会いし、様々なお話の中で私は人として成長しています。
ある生徒さんとの会話で、私の甘さを知ることもありました。

私の理念の中で「個性と感性で作品(曲など)を作るべき」という考えがあります。
それに対して、ある生徒さんは「感性があっても表現する方法がわからなければ作れない。だから学ぶんですよ」とお話を受けました。

その言葉に痛感し衝撃を覚え、あまりにも私は浅はかだったという思いが込み上がり、思わず体が固まってしまいました。
他にも様々なお話の中で、日々、私は生徒さんと一緒に成長しています。

レッスンのお話

生徒さんから、時に「うう、死ぬ…このトレーニング、大変なのわかっています!?」とクレームを受けます。
その時、私は心の中で喜んでいます。
それだけ、筋肉に負荷をかけて、レベルアップに努めていらっしゃるのですから、大いに喜ばしいのです。

このようなお話もありました。

「ここのボイストレーニングはまさに運動しているようだけど、歌を(発声の)基礎から学べるから嬉しい」

セントラルノイズボイススクールは、フィジカルトレーニングを中心としたボイストレーニングを指針としており、適度な筋肉疲労を少しずつ与えて能力を向上するカリキュラムを設計しているので、このようにおっしゃっていただけると、内心喜んでおります。
※もちろん、生徒さんひとりひとりに合わせて、最適なボイストレーニングメニューを設計しています。きっと苦痛ではないはず…。苦痛の場合はすぐにおっしゃってください! カリキュラムを改めます。

このようなお話もありました。

「プロを目指している訳じゃないけど、大丈夫?」

セントラルノイズボイススクールは、ボーカルとして総合的な能力の向上と個性を存分に飛躍させることを目標としています。
ご友人とカラオケに行くことや忘年会、新年会、打ち上げなどの催しなどのふとした時に挑める、ボーカルとしての土台を予め形成していくことで、更に歌が好きになっていくと私は考えております。

もちろん、プロ志望の方も同様です。
いざ、「ステージに出演しませんか?」などのオファーや「オーディションに行ってみたい!」と決断した時のためにも準備を整えておくことが重要です。

夢の実現へ向けて、私が思う3つのこと

将来の夢に年齢は関係ありません。
『これを仕事にしたい!』、『これになりたい!』と思った時が将来の夢を持った瞬間です。
しかし、夢の実現は険しい道のりに見え、断念してしまう方もいます。

その断念しそうな時や夢を諦めそうな時に考えてほしい内容を3つのポイントにまとめました。
※こちらの内容は、私が尊敬している方のお話を私の中で理解した上で、私なりの解釈を交えてお伝えいたします。

夢の実現に必要な3つのステップ

確実に夢の実現ができるという確証はありませんが、参考にしてくださいましたら幸いです。
夢を仕事にするのは本当に大変です。
しかし、夢を断念した将来を想像してみてください。それこそ苦痛ではありませんか?

10年後、あなたは何をしているでしょうか。
いかなることでも10年間、真剣に続けると、それが仕事になると言われています。
実際に私も11年間、ボーカルを学ばせていただいて、ボーカルトレーナーとして立身しました。
あなたは、10年後何に成っていますか?

ステップ1:好きなことを見つける

生活に追われていると見失いがちなのが、好きなことです。
好きなことは、生活に追われていたり、生活資金が苦しいと忘れてしまいます。

しかし、それでは、生活のために生きていることになってしまいます。
生活は自分自身が居ないと成り立ちません。
主従関係の主を自らに置き換えて考えて、本当は何がしたいかを3か月考えてみてください。

何でも構いません。些細なことでも問題ありません。30個考えてみてください。

ステップ2:その好きなことの中で人のためになることを選ぶ

夢に向かって歩めない理由の大きなポイントとして、収入がないと生活ができなくなるという点ではないでしょうか。
それでは収入はどのように発生するのでしょうか。
収入が発生するには必ず、人のために何かをしていることがあります。

上記で考えた好きなことの中で、人が喜んだり、人を安心させたり、勇気を与えたりできることを選んでみてください。

ステップ3:人のためになる好きなことをどのように実現するか

夢に向かって歩めない理由は収入面もありますが、もう1つ、大きな障壁があります。
それは、どうしたら良いのか、どのように歩んでいったら良いのかわからないことにあります。
この場合は、その好きなことをお仕事にしている方に実現する方法を教えてもらうのが一番早いです。

前代未聞の試みの場合でも、それに近しい分野で活躍している方はいます。
書籍やスクールで知識を得るのも1つ。その好きなことを仕事にしている企業に就く、職人や芸術家のアシスタントになることも1つ。
または、インターンをする。
※インターンとは、無償で企業などで働くことです。

同業に携わっていると夢を諦めようかなという迷いが払拭でき、必然と知識を得られます。

夢を諦めないために必要な3つのこと

夢の実現は一般の人と違うことをするので障壁が多いものです。しかし、人と違うからこそ人に感動を与えられます。

反対する人はなぜ反対するのか

夢に向かっていきたいのに、「できるはずない」や「そろそろ現実を見たほうがいいよ」、「ちゃんとした仕事に就かないとだめだよ」などと反対する人が多くいませんか?
このような方々はたった1つの言葉で、はね除けられます。

反対する方々は、成りたかった夢を実現していますか?

つまりはそういうことです。

家族が反対している場合

家族の反対は上記とは異なる場合があります。
「収入がないと将来、生活が出来なくなるから、安心して暮らせるように、安定的な仕事に就いて欲しい」と望んでいる場合があります。
その場合は過酷ではありますが、安定した職業に就いた上で、夢に向かえば良いのです。

どんなに、なりたい夢から逃げても、毎年、なってみたいなと思う時が不思議と訪れます。
なりたい夢とは、避けても遠ざけても舞い戻ってくるものです。
ならば、1日25分だけでも、その好きなことを真剣に楽しんでみるべきです。

自分自身が反対している

自分自身で「上手くいくはずがない」と思っていたり、少し夢に向かって歩み出しても、すぐに障壁が現れて、断念したりする方もいらっしゃいます。
これは、誰にでもある本能なのです。
人間は変化を嫌います。この先にどのような困難があるか、どのような恐怖があるかわからないので、その恐怖から逃れようとして臆病になってしまうのです。

そのために必要なのが、上記の『好きなことをどのように実現するか』になるのです。
先に経験した方からの知識は、その障壁を乗り越える方法を知っています。
実際にその道で立身しているのですから。

勉強とは何か

学生さんにとって、勉強は、『しなくてはいけない』というものになっているかと思います。
これは、勉強をする意味が明白でないからだと私は思います。
テストで100点をとるためでもなく、誰かに褒められるためでもなく、夢の実現に必要な知識を得るために勉強をするのではないでしょうか。

私個人のお話でお伝えするならば、「テストで100点をとったことを10年後自慢できますか?」

好きなことが分かった上で、好きなことを仕事にする夢のために勉強があるのです。
よくYouTubeなどで『好きなことを仕事にする』という言葉を目にします。
これは、好きなことだけをするのではなくて、好きなことを仕事にするために、それに伴う、幸福も苦みも全て受け入れるということなのです。

あるユーチューバーのお話では、毎日同じ時間に動画をアップロードするために、土日に沢山動画を録って、平日は昼夜、動画編集に充てているとのことです。
気が付けば朝になっているという過酷は日々をこなしているとのことでした。
その方は、「動画編集のお仕事が将来の夢だったから、苦みも受け入れて続けられているが、もしそうでなかったら、続いていない」と、ある動画の中でおっしゃっておりました。

このように、動画の中では人を楽しませる企画を沢山用意して、人にワクワクや感動を提供していますが、陰では相当の努力をしています。
これが、『好きなことを仕事にする』という考え方です。

必要なのは、個性を学生のうちに大いに伸ばせるかがポイントと私は考えます。

例えば、エジソンのお話をするとわかりやすいと思います。
エジソンは、小学校を退学にさせられたというお話があります。

その退学になった理由の1つとして、ある時、算数の授業中、教師が「1+1=2」です。と授業をしました。
そこで、エジソンは、机の引き出しから、2つの粘土の塊を取り出して、両手でその粘土をこねて、一塊にして、「粘土が1つになるのは何でですか?」と質問しました。
教師はそれに答えられず、授業の進行を妨害したとして、退学になってしまったと言われています。

何だか胸に込み上がるものがあります。
この件は、私も悩みました。
このお話を知ったのが昨年の2月頃で、ずっと頭の片隅で考えていて、昨年の6月前後、ふとした時にポッと解決しました。

もし、生徒さんから、このようなご質問があったら、私はこのようにお答えします。
「1つの粘土の塊の中には、もうすでに無限の数ほどの沢山の小さな粘土があるので、2つの粘土の塊をこねて合わせても1つではなく、無限なのです。もし、粘土1つを見たい場合は、顕微鏡を使う必要があります」

エジソンの母は、このような名言を残しています。
「他の子どもと比べて、いろいろな点で劣っているが、好奇心や探究心は特異なものを持っている。こうした才能は、一般的な小学校では伸ばせない」

エジソンの母は元教師でしたので、その退学になった後は、自宅でエジソンを学ばせたようです。
興味の持ったものに一切否定せずに、エジソンからの質問に対して全て肯定的に答えたそうです。

このお話をすると、「将来、就職できる間口が広がり、生活が安定するから、(総合的な)勉強はするべきだ」とおっしゃる方も多くいらっしゃるでしょう。
決して、怠けるべきというお話ではなく、自らの『好き』に素直になって、好きなことを知った上で勉強するべきと私は考えています。

2019年の目標

本年もセントラルノイズボイススクールはたくさんの計画をしています。

  • 発表会
  • 希望者に限り、一般観覧を招いたステージで歌う生徒さんの発表会の開催します。

  • 多声録音機材(ループステーション)の導入
  • 希望者に限り、ループステーションという機器を使った多声録音の体験を検討しています。
    よりフェイクやアレンジの幅を広げて、歌に反映できるトレーニングを考案します。
    ※フェイクやアレンジとは、リズムやメロディーを変えて、歌うテクニックのことをいいます。

  • レコーディング環境の快適化
  • 耳に聞こえている歌声と普段お話をされている声は、耳で聴いている実際の声よりも厚みのある声になっており、思い描いた歌声で歌うためには本来の声を知る必要があります。
    生徒さんご本人で『こういう声していたんだ』と感じていただくために、より実践的なトレーニングとして、簡易的かつ快適なレコーディング環境を整えてまいります。

2019年の抱負

埼玉県熊谷市のボイストレーニングスクールの中で、セントラルノイズボイススクールが一番、生徒さんと向き合い、ボーカルとしてレベルアップできるスクールになります。
そのためには、生徒さんのご要望をお伺いし、声帯や筋肉バランスを感じ取り、個々のカリキュラムに反映し、ひとりひとりのボーカルレッスンに取り入れてまいります。

生徒さんにとりまして2019年が一生の中で深い飛躍的な一年となりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます

セントラルノイズボイススクール
ボーカルインストラクター
– Vocal Adviser –
長谷川誠