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あけましておめでとうございます。
昨年も、レッスンを通して皆さんと音楽の時間を共有できたことに、心から感謝申し上げます。
2026年が、生徒さんおひとりおひとりにとって豊かで良い一年と心から思える年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
当スクール「セントラルノイズ」は、このたび9周年を迎えます。
コロナ禍を経てなお、多くのご縁をいただき、指導を続けられているのは、ひとえに生徒さんの皆さんの存在があってこそです。
ときに私のポンコツな部分も笑って受け止め、つたない会話にも耳を傾けてくださり、本当にありがとうございます。
「9」という数字に込めた気持ち
私は、数字の「9」を大切にしています。
よく節目として「10周年」と言われますが、10は“完結”の印象があります。
対して9には「この先に10がある」。
つまり、まだ成長の余地を抱えた、未来へ向かう推進力があると思うんです。
9周年の節目に、あらためて私の想いを綴りたいと思います。
この文章が、生徒さん皆さんの日々に少しでもインスピレーションをもたらすなら、嬉しい限りです。
私が人前で歌を披露しないようにしている理由
生徒さんから「別のスクールでレッスン時間中に講師が歌を披露してました。先生は歌わないんですか?」とお話をいただくことがあります。
めったに歌わない理由は、評価されるためではなく、人のために歌うと決めているからです。
以前、絢香さんの三日月を歌ってみた動画で投稿したことがあります。
それは、夢に出てきた元生徒さんが泣いていたことがきっかけでした。
「どう活動したらいいかわからない」と涙を流す姿を何度も毎夜見たのです。
辞めた生徒さんに私から連絡することは、その方の成長の妨げになる可能性がある。
でも、何か届く方法はないかと考え、今その方に伝えたい技術や想いをすべて込めて、その曲を歌いました。
幸い、その生徒さんから“いいね”が届き、何か参考になったのなら嬉しいと思っています。
私は18歳からボーカルに携わり、講師として歌の技術を磨き続けています。
歌えば一定の評価はいただけるかもしれません。
しかし、それは私が満たされるための評価であって、誰かの力にはなりません。
だからこそ誰かの背中を押せるときだけ歌うと決めています。
もちろん、レッスンの中で技術的なお手本として短く歌うことはあります。あくまで“自分自身のために披露するという形を選ばないというだけです。
能力を見せることと、知恵を残すことは違う。
歌い方やテクニックそのものではなく、温かさ・思いやり・利他的な視点こそ、人を豊かにすると私は信じています。
なぜなら、生活に必要な収入も人の縁であり、人間関係も人の縁であり、誰かに何かを与えることの繋がりで社会は円環しているからです。
発表会を行なっていない理由
理由は2つあります。
- 最初の一歩を自分の力で踏み出してほしいから
- その集まりでしか歌えない空気を作りたくないから
私が初めてオープンマイクに行ったとき、手は震え、汗は止まらず、お店の扉を開けることすら怖かったことを覚えています。
そこで常連さんに、「僕たちも緊張してるよ。緊張しなくなったときのほうが怖いかな。だって、手を抜いてるってことだから」とお話いただき、「緊張はいいことなんだ」と気づいたんです。
この体験は、歌だけでなく人生の勇気を育ててくれました。
発表会は長く続くほど、固定メンバーが集まりやすくなり、新しい風が入りにくくなります。
それは成長を止めてしまう可能性があります。
だからこそ、新しい場所へ出向き、新しい刺激を受け続けてほしい。
勇気で人生を押し広げてまだ知らない好きを見つけてほしいんです。
人前で歌う講師の姿に安心や刺激を感じる方もいらっしゃいますし、発表会という場で大きく成長する方もたくさんいます。それも素晴らしく応援したいのですが、このように決めているのは、生徒さんの将来的な選択肢の可能性を信じているからです。
「好き」は最強の才能
世界はあなたの心が動いた連続で形作られています。
過去には後悔があり、未来には不安がある。
でも好きは今、この瞬間にある。
好きな曲が変わっていいんです。
絵を描きたくなっても、ダンスに惹かれてもいい。
好きなことを選び続ける自由こそ、生徒さんの人生を豊かにします。
例えば、好きなことはずっとできますよね。ゲームをしているように。
好きは、遊んでいるうちに能力が上がる最強の才能なんです。
プロになるために必要なこと
もし “プロ=好きなことで収入を得ること” と定義するなら、
その世界で収入を得ている人を徹底的に真似することです。
私はこう考えています。
- ロールモデルを3年間素直に真似る
- “ランダム不幸”と“ランダム幸福”が人生には常に起こると理解する
- 数を増やして可能性を上げる(バスケットボールのシュートのように)
- ロールモデルに自分の強みを掛け合わせていく
憧れの人の生活や練習方法、交友関係を真似る。
いいこと、よくないことは、自分自身で制御できない。例えば、優勝した、敗退したことは相手の制御下にある。それはどうしようもないのだから、「どうしてダメだった?」と悔やまず、知識を貰えばいい。
結果は相手の制御下なら、いろんな相手に見せて評価を貰えばいい。
ロールモデルに慣れてきたら、自分自身の強みを見つけて、合わせていくとオリジナルになる。
まとめると、試行錯誤しながら、数を稼ぐです。
利他的であることは、最も実践的なプロの技術
プロとして活動を続けるために、本当に必要な能力はなんでしょうか。
歌が上手いこと、技術が高いことは、確かに入口として大切です。
しかし、それだけで長く仕事を続けられる人は、実は多くありません。
なぜなら、仕事を依頼する側が見ているのは「どれだけ上手いか」よりも「この人と一緒に仕事をしたいか」だからです。
利他的な人は、相手が何を求めているのかを考え、どのように満足させられるかを実践します。
結果として、またお声がかかる。人から紹介される。信頼が積み重なる。という形で、確実に仕事へと繋がっていきます。
これを精神論ではなく現実的な生存戦略だと考えています。
技術は、誰かに教われば身につきます。
しかし、利他的な視点は、意識しなければ一生身につきません。
だから私は、歌の技術以上に誰のために、どんな場で、どのように、どのタイミングで、自分の声を使うのかを考える力を育てたいのです。
当スクールの独自性
当スクールは、ただ歌が上手くなればいい、声が良くなればいい、という指導ではありません。
生徒さんのこれからの人生が健やかで、幸せであるか。
そのために、おせっかいだと思われるほど、おひとりおひとりに寄り添います。
その結果、これまでボーカルだけではなく、インフルエンサー、絵師、ダンサー、エステティシャン、起業などの他業種へ挑戦する生徒さんもいます。
それだけではなく、家族とどう向き合うか、仕事とどう向き合うか、学校とどう向き合うか、など、少しずつ足を進ませている生徒さんもいます。
それも全部、私は受け止めようと決めています。なぜなら、生徒さんの人生が豊かになることを考えているからです。
物価が上がっている時代だからこそ、損得ではなく「何を与えられるか」を考え続ける利他的な存在でありたい。常にそう思っています。
2026年の抱負
埼玉県熊谷市のボイストレーニングスクールの中で、セントラルノイズボイススクールが一番、生徒さんと向き合い、レベルアップできるスクールになります。
そのためには、生徒さんのご要望に寄り添い、声帯や筋肉バランスを感じ取り、個々のカリキュラムに反映し、おひとりおひとりのボーカルレッスンに取り入れてまいります。
生徒さんにとりまして、2026年が一生の中で深い飛躍的な一年となりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます
本年もどうぞよろしくお願いいたします