【ボーア効果】歌で声が続かないなら呼吸を学ぼう

肺活量を増やすメゾット

歌ですぐに息が苦しくなる理由

息が苦しくなる理由は沢山ありますが、一般の場合は以下の理由があります。

  • 肺活量の差を理解していない
  • 山梨県国民健康保険団体連合会の調査によると、15歳の男性の肺活量は3960、25歳の男性の肺活量は4500。15歳の女性の肺活量2770、25歳の女性の肺活量は2950。
    このように、性別や年齢により、肺活量に差がある為、成人が歌っている曲を10代が歌おうとすると、肉体的に無理が生じます。
    まして、MISIAさんやSuperflyさんなどのプロシンガーは肺活量を鍛えているので、尚の事、一般の方が同じように歌うのは無理が生じます。

    https://www.ymnkokuho.or.jp/attach/file/200625044020byH.pdf
    山梨県国民健康保険団体連合会

  • 呼吸を吐く事にフォーカスし過ぎている
  • 呼吸は酸素と二酸化炭素を循環する臓器です。吐き過ぎに偏っても、摂り過ぎに偏っても、呼吸は浅くなります。
    つまり、血中の二酸化炭素の量が50だとしたら、酸素量も50しか取り込めないという事です。これをボーア効果と言います。 
    呼吸器の筋肉の負荷を目的をしない場合は極端な呼吸は浅い呼吸になります。
    この偏りが起きると、呼吸が浅くなるのはもちろんですが、運動機能や認知機能が下がる為、響きや歌詞、キーを合わせたり、リズムを合わせたりする歌の能力も下がります。

  • 心因的な緊張で呼吸が浅くなる
  • 緊張していると、深呼吸をしがちですが、過度に二酸化炭素を吐いてしまう為、体内の二酸化炭素の量と同じ量しか酸素を取り込めないという人体の反応があるので、酸素と二酸化炭素の均衡が乱れて呼吸が浅くなる結果になります。
    呼吸で出来る緊張対策は、「吐ききった後に息を止める事」です。
    人の体は、常に血中酸素濃度99%前後あるので、息を止めても生命的に苦しくなる事は無いんです。
    息を止めて、今ある酸素と二酸化炭素を体内で効率良く循環させるだけでいいんです。

    ただし、深呼吸は副交感神経を優位にさせる為、心因的には深呼吸は効果があります。

肺活量を増やす呼吸法

肺活量はトレーニングで増やす事が出来ます。
一番わかりやすく効果的なのは、毎日歌う事です。

しかし、毎日歌うのは大変という方には、以下の呼吸法がおすすめです。

  1. 普段と同じように呼吸を30回繰り返す。
  2. 大きく吸って15秒間止める。
  3. 大きく吸って吐いてを30回繰り返す。
  4. 吐ききって1分息を止める。
  5. 大きく吸って15秒間止める。
  6. 大きく吸って吐いてを30回繰り返す。
  7. 吐ききって1分30秒間息を止める。
  8. 大きく吸って15秒間止める。

こちらは、オランダのアスリートでギネス保持者のヴィム・ホフさんが考案したメゾットです。
肺活量を増やすメゾット
https://youtu.be/R3crTzM70R0?si=pbZYAQZ47IuQLima

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