歌を上手くするための呼吸器の重要性

歌が上手いには理由がある

テレビの歌番組やYouTubeの音楽動画で歌を聴いたり、カラオケ大会やライブへ行って、「この人、歌が上手い!」と感じたことはありませんか?

「音程がしっかりしている」
「表現力が優れている」
「音域の幅が広く、低音も高音もしっかりした声が出ている」

などなど、上手いと感じる部分は好みによって異なりますが、これらには歌が上手いと聴こえるための基礎があります。
それが、『呼吸器』です。

空気の安定供給が歌を上手くする

歌が上手い方はとても楽に歌っているように見えませんか?
この楽に見える歌い方を会得するためには3つのポイントを知る必要があります。

  • 喉が楽
  • 高音域にいけばいく程、喉で歌ってしまいがちになりますが、この喉で歌ってしまう理由は呼気にあります。発声に必要な絶対量よりも少ない空気量で発声することで喉を苦しめてしまいます。その結果、がなり声やキンキン声になります。喉が楽な方は各キーに合わせて必要な空気量を熟知しています。

  • 呼吸が楽
  • 呼吸に必要不可欠なのが呼吸器です。呼吸器とは様々の総称で、ボーカルは主に気道、胸郭、横隔膜に注目してみると楽に歌いやすくなります。

      気道とは、鼻腔や口腔から、気管、気管支、肺胞までの空気の通り道のことで、これらは、煙草の煙や乾燥した空間、風が口腔に直接あたる環境で影響が起きます。
      胸郭の中で発声に必要な部位として、胸壁筋です。(胸壁筋とは※Wikipediaに移動します)
      胸壁筋は普段呼吸をしている時に使っている筋肉で、この胸壁筋をより大きく動かすことでより多くの空気を取り込むことができます。
      しかし、胸壁筋の筋力が備わっていない方が多くの空気を取り込もうとすると、無理が生じて、首の筋肉に緊張が入り、喉を絞る結果に繋がります。(多くの空気を取り込もうとした時、喉に緊張を発生させやすい筋肉がこちら。胸鎖乳突筋前斜角筋中斜角筋※Wikipediaに移動します)
      ボーカルの呼吸法とは、あくまで、自然体の呼吸をより巧みにしていくのがポイントなのです。
      横隔膜とは、ボーカルにとって楽に発声するためのまず初めに覚えておきたい部位です。上記でお伝えした通り、無理な呼吸により多くの空気を取り込もうとすると、喉を絞り、あらぬ発声に繋がりますが、胸郭よりも下に位置する横隔膜を上下に動かすことで、空気をより多く取り込もうとしても、喉と横隔膜は離れているので喉に緊張が入りづらく、喉を絞りづらい利点があります。これを腹式呼吸といいます。
      もちろん、腹式呼吸と胸式呼吸はボーカルの技として使い分ける必要がありますが、空気をより多く取り込もうとして、首筋に緊張が入る場合は、まずは腹式呼吸の会得をお勧めします。
      こちらで腹式呼吸と胸式呼吸をより詳しくお伝えしております。「腹式呼吸と胸式呼吸を使い分ける」(※セントラルノイズボイススクールの別のページに移動します)
  • 声帯が楽
  • カラオケ音源や楽器に声が負けてしまうと、より大声で歌おうとしてしまいがちです。しかし、それではどうしても無理が生じます。歌は決して大声で歌うのではなく、響きを使って声を大きくします。これは、口腔内を広げたり狭めたりする軟口蓋共鳴、喉頭共鳴、また鼻腔共鳴を用います。

これらを会得するために必要なのが、呼気の安定供給なのです。

声は呼気によって生まれる

声とは、声帯に呼気が当たり、声帯が振動して、音が発生し、口腔内や体に共鳴して、響きとなったのが、声として、口から出ていきます。
なので、その根源となる呼気が潤沢に送られないと、声に濁りが生じて、それを何とかしようと様々な筋肉に無理な緊張が入り、喉を絞る結果となります。

一曲歌うと喉が痛くなる方や高音域を無理をして発声している方は、喉を楽にするためにも呼吸に伴う筋肉のトレーニングをお勧めいたします。