流行はヤドカリ

流行は本当に忙しないですね。
私も10代後半はファッション雑誌を愛読して、流行ファッションで街を歩いていました。
落ち着いて考えると、「うん、いい経験だった」と感じます。

でも、何が残っただろうと思うと、その思い出以外に何も身についていなかったのです。
今になって感じるのは、流行はまるでヤドカリのようだなと。
「今季はこんな服装が流行か」と流行アイテムを身に付け、そのシーズンが終わるとまた違う流行アイテムを身に付ける。
ヤドカリが新しい貝殻へお引越しするのと似ていませんか?

最近では、貝殻をペイントしたヤドカリもいるようで、不思議と同じヤドカリには見えなくなります。
でも、ヤドカリは同じです。

これを繰り返して別のヤドカリになろうとしても、貝殻を取ったら何ら変わらないのです。
その繰り返している間に、少しでもヤドカリ自身の体に磨きをかけていれば、貝殻なんて必要のない時が訪れるのに、その瞬間をずっと遠回しにしていたのです。

将来の夢は流行を追っていてはかないません。自身のストロングポイントを見つけて、どんどん伸ばしていくことで、夢は現実になっていきます。
もう貝殻探しはいいんですよ。その貝殻で十分なんですから。