オーディションに受かる方法を考える
オーディションの考え方
オーディションに応募する時、『受かりたい』という気持ちで大きな一歩を前進させるかと思います。
その『受かりたい』と思うのはどうしてでしょうか。
『オーディションに合格するのが将来の夢でしょうか』
それとも、
『オーディションにした後の活動が将来の夢でしょうか』
オーディションに受かりたいと思う気持ちより、大切な3つのこと
オーディションに受ける前は、「どのような審査かな」、「受かりたいな」という不安や恐怖があります。
実はオーディションを合格しても、「この先どうなるだろう」という不安や恐怖があります。
行動する時も行動した後も恐怖というのはいつもそばにいます。
その恐怖を理解することで、オーディションに向かう行動に繋がると私は考えます。
- オーディションは自らの魅力を見せる場所
- オーディションとは仕事を受ける交渉面談
- 不合格になった時に考えること
オーディションの現場で自らの器以上を見せようとする方がいらっしゃいますが、実のところ、オーディションは完璧を求めていません。
元々、オーディションとは自らの個性を見せる、『営業』です。
例えば、エアコンを購入しようと電化製品を販売しているお店に行ったら、同じエアコンがお店の一面にずらりと並んでいて、他のエアコンが無かったら、そのエアコンを購入するでしょうか。
おそらく、誰もが別のお店に行くかと思います。
お店は様々なニーズに応えるために、いろんな特長のエアコンを並べています。
芸能業界も同じです。
メディアに出演している芸能人の誰もがどこか違うますよね。
これは、すでに似ている人が業界に居るのであれば、その似ている人が会社に収益を与えているので、また別の人が欲しいのです。
例えば、電化製品を販売しているお店でエアコンを購入しようとした際に、店員さんが、あるエアコンの良いところだけを売り込んできたら、そのエアコンを購入するでしょうか。
おそらく、デメリットを伺いたくなるかと思います。
オーディションも同様で、得意なところも不得意なところも存分に魅せるべきなのです。
得意不得意も自らの個性であり、それが誰にも真似することができない魅力になります。
どんなに努力して学んで技術を身に付けても、最終着地点は、「あなたの魅力(個性)はなんですか?」となるでしょう。
自らを取り繕うのではなく、自らを知ってもらうためにぜひ自然体で挑んでください。
それで、もし不合格となったら、それは不合格で良かったのです。
その会社は、あなたの魅力に気づかない程の浅いところだということです。
「こっちから願い下げでい」ですね。
このように、オーディションの不合格は、能力が低いからという考え方ではなく、先方の会社との相性が大きいのです。
オーディションを受ける方の多くが、オーディションを受けることに集中して、その本来の意味を見失いがちです。
会社がオーディションはなぜ行うのかを明白にすると、挑む意味も変わってきます。
会社側の思惑
1:収益を増やしたい
2:収益を増やすために人材を募集
3:人材を使って収益を得る
オーディションという名称だと、大きなプロジェクトに思えますが、実はお仕事の面接と同様です。
オーディションを受ける方は、「より良く見せて、受かりたい」という受け身の考え方が多いですが、「人一倍これができます。いかがですか」という攻めの姿勢で挑むべきです。
例えば、ボーカルオーディションに行った際に審査員から、
「君はボーカルよりもモデルのほうが人気になれるよ。まずはモデルから始めて、いずれシンガーとして活動するのはどう?」
と言われたらどうされますか?
モデルも将来の夢だった場合は慎重にそのお話を伺うのも良いでしょう。
しかし、そうではなく、ボーカルが夢なのであれば、きっぱりとお断りする勇気も必要です。
お仕事を実際にするのは先方の会社ではなく、自分自身なので、対等の立場としてお仕事を交渉するべきです。
※もちろん、好きなお仕事の中には、良いところも辛いところもあります。その辛いところのお仕事はしないという意味ではありません。
新しい世界に飛び込むのは、勇気や努力を持って、大きな恐怖に立ち向かうことなので、とても大変です。
一度不合格になると、多くの方はそこで「やっぱり、私はだめなんだ」と足を止めてしまいます。
しかし、オーディションが不合格であっても、「だめ」ということは本当に1ミリもありません。
上記でお伝えしたように、人とは、ひとりひとりの個性があり、メディアに出演している芸能人やアーティストはそれぞれの個性を存分に発揮してパフォーマンスしています。
この個性は生まれ育った生い立ちや人生によって、変化するものですので、指紋と同様に誰一人として同じ個性の人はいないのです。
つまりは誰もが魅力的な個性を持っています。
個性は何よりも大きな力となって、自らを助けてくれます。
「だめな私」、「私はだめだったんだ」、「私は無理だ」という考え方はあまりにも早計で、自らに厳しすぎます。
逆に、『オーディションに行った』この凄い行動力に対して、自分自身に「いいね!」と褒めて、お疲れ様とお伝えください。
そして、不合格になったとしても、
「今回は上手くいかなかったけど、私、本当に努力したよ。大きな行動だったし、先方の思惑がわからないで行ったんだし、合格するほうが難しいんだから、また、トライしてみよっと」
とオーディションをもっと気軽に解釈することをおすすめいたします。
否定は委縮しか生みません。
自らが努力した時や人に良いことをしたら、当然という考え方ではなく、自らを褒めてあげてください。
そして、自らの魅力を買い叩かないでください。