猫背の方必見!キリンの首になって豊かでソフトな声を身につけよう。

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猫背のシンガーは間違った共鳴腔を使って響かせています。

声量を増やす場合、腹式呼吸で肺にある空気を一気に押し出す。と思われがちですが、肺の空気を押し出そうとすると、喉を絞り、無駄な力みを生じさせてしまいがちになります。
実際は、空気の押し出す量ではなく、共鳴腔にどれだけ響かせるかによって、声量は増大します。

しかし、共鳴腔に響かせた発声をしても、どうも声音が濁り、キリキリとした声で聴き心地が悪い場合があります。
そのような方は姿勢に目を向けてみてください。

ボーカルは、喉や共鳴腔だけではなく、足先から頭の天辺まで使う全身運動ですので、どこかバランスを崩していると、おのずと声に反映されてしまいます。
全身はひとつの楽器というと、ふと楽器のフルートを思い浮かびました。

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フルートはこのように真っ直ぐな楽器で、もし僅かでも湾曲していると、音もフルートとは異なった音となるでしょう。
この現象が、声にもあります。

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いにゃー、やっぱり猫は可愛いですね。癒されます。
猫背の姿勢は、自然と口頭腔から咽頭腔の形が湾曲し、不自然な形になっています。
その異なった共鳴腔に声音を響かせると、どうしても、濁りが生じでしまうのです。

キリンさんを真似しよう

そこで、猫背のボーカルでも、正しい発声できるポイントをひとつお伝えします。
それは、キリンさんの姿を真似する事です。

キリンさんの胴体からは太くたくましい首が真っ直ぐに伸びており、その先に小さな顔があります。
そのスタイルはまさにボーカルの基本体制なんです。
フルートのように真っ直ぐに声の通り道を伸ばし、顔は80°から90°近く曲げて前を見る。
猫背で悩んでいるボーカルは、このキリンスタイルを肩甲骨の上辺りの背骨から意識して真っ直ぐ上に引っ張り上げるようにすると、猫背が解消され、さらに、80°から90°くらいまで、あごを引いたら、声の質も格段に変わります。お試しあれ!
※ただし、頸椎ヘルニアや椎間板ヘルニアなどをお持ちの方は十分にお気をつけください。