一向に上手く歌えないのは筋肉の緊張が原因

ボーカルのための筋肉の弛緩方法

筋肉を休ませていますか?

声帯も呼吸器も響きも滑舌も、筋肉を動かしています。
上手く歌う為には鍛えるだけではダメなんです。

ボイトレしていて、まめに歌っているのに成果にならず、悩んでいる場合は、筋肉バランスを確認してください。

筋肉はバランスが重要

筋肉は普段から何気なく使っています。
歩く時も、荷物を持つ時も、生命維持にも、会話する時も。

筋肉の働きがあって成し得ています。
しかし、筋肉は常に同じ動きをしてくれません。

酸欠や疲労、心労などにより、動きは変化します。
そして、必要以上に筋肉を酷使すると緊張します。

実は、この緊張がボーカルには天敵です。
筋肉の緊張は、筋肉を硬くさせてしまうからです。

ボーカルは特に呼吸に伴う筋肉が酷使します。
肺の周りにある筋肉とお腹の筋肉です。

生活の中で無意識のうちに使っている筋肉は、過度な負担があっても気づきにくく、筋肉のこり(筋肉の緊張)を起こし、硬い筋肉になっている事が多いです。

当スクールの生徒さんで特に筋肉が硬い方のほとんどがジムに通っています。
この硬い筋肉こそ、歌が上手くならない原因です。

筋肉を弛緩させるとどんな効果がある?

例えば、500mlのペットボトルに水を入れると、500mlの水が入ります。
風船に水を入れると、どんどん水が入り、大きく膨らむでしょう。

肺も同じで、硬い筋肉に覆われた肺は思うように広がりません。
反対に柔らかい筋肉を得ると、以下のような良い点があります。

  • ブレスまで呼吸が続く。
  • 呼吸器の周りにある筋肉が柔らかいと肺が膨らみやすいです。

  • 喉の絞りが無くなる。
  • 舌や肩の筋肉が柔らかいと舌根、喉仏、声帯の筋肉が動きやすくなります。

  • 腰痛予防になる。
  • ボーカルは、体の前側の筋肉を強く使うので、背筋や腰に負担がかかり、筋肉の緊張を起こしやすいです。

上手く歌う為の筋肉の弛緩方法

簡単な方法を厳選して紹介します。
スワイショウとお腹反らしは、私もしています。

  1. スワイショウ
  2. お腹反らし
  3. 肋間筋ストレッチ
スワイショウ

スワイショウとは、中国の気功の一つで健康体操としても有名な方法です。
あらゆる筋肉を弛緩させるだけでなく、浅い呼吸の原因となる骨格の歪みや猫背を無くしてくれると言われ、さらに自律神経を整え、血流を良くして、免疫力も上がると言われています。

お腹反らし

こちらは、腹筋を弛緩するストレッチです。
特に腹式呼吸を激しく使って歌う方は、腹筋が硬くなっている場合があります。

また、座り仕事や座っている事が多い方も腹筋が硬くなっている場合があります。

肋間筋ストレッチ

肋間筋とは、肋骨の間にある筋肉で、硬くなると、肺が思うように広がらなくなるので、呼吸が浅くなります。

筋肉の緊張が起きる場面

筋肉の使い過ぎの他にも、寒い環境や精神的に緊張する時、寝不足などでも起きます。
ご自身に合った対策を見つけると、歌うまに一歩近づける事でしょう。

因みに、私は、漢方薬の芍薬甘草湯を飲むと、筋肉の緊張が緩んで歌いやすくなります。
芍薬甘草湯は、飲み過ぎると、肝臓を傷めるので注意が必要です。

ボーカルケアをもっと知りたい場合は、体験レッスンにお越しください。
体験レッスン