ボーカルの冬の健康管理

一段と冬の色が深まり、ボーカルにとって大変な季節になりました

ブラックフライデーが過ぎ、一段と寒くなってきましたね。
ボーカルの皆さん、脱水になりやすく、乾燥で声帯を傷めやすい寒い時季は、特に健康管理を気を付けてください。

こちらのページでは簡単に始められる健康管理方法をお伝えします。
ぜひ、実践してみてください。

ボーカルの不調と対処法

こちらは、風邪や乾燥によるボーカルの不調に対しての内容です。もし一週間以上、不調が続く場合は、病院などでメディカルチェックを受けてください。

  • 室外と室内の乾燥
  • 冬の室外は乾燥ももちろん、様々な菌やウイルス、埃などが空気中に浮遊しておりますので、マスクが有効手段です。
    よく「マスクは身に付けても菌やウイルスを遮断する効果はない」と言われ、軽視しがちですが、マスクを身に付けることで口腔内に蒸気がこもり、喉や声帯を湿らせることができ、結果として、菌やウイルスから守ることができますので、喉の保護には最適です。

    冬の室内は、加湿器で湿度を調節してみてください。
    35%から80%がボーカルにとって最適な湿度と言われていますが、80%にするとじめじめとしてしまうので、結露などの注意が必要です。
    もし、加湿器がないご家庭の場合は、バスタオルを濡らして干したり、ストーブの上でやかんに入れた水を沸騰させるのも効果的です。(火事にご注意ください)
    また、水槽があるご家庭の場合は、水槽に水がはってある状態だけで室内の湿度が変わります。

  • 脱水
  • 冬でも脱水状態になります。
    冬は気温が低く、ストーブや暖房器具の近くにいる機会が増え、補給する水分も冷たいことが多いので、水分補給から疎遠になってしまいます。

    冷たい水を補給すると、体は体温の低下を抑えようと、水分をどんどん排出させてしまうので、ぜひ、温かい飲み物で水分補給をしてみてください。
    熱いお湯ですと、口腔内の粘膜を傷つける恐れがありますので、ぬるま湯がちょうど良いです。

  • 筋肉
  • 寒いと体の筋肉は自然にギュッと固くなります。
    声帯や発声に伴う器官は全て筋肉で動かしているので、筋肉がこわばると、喉をしぼって歌ってしまったり、高いキーが出せなくなったりしてしまいます。

    おすすめは、「暖かい格好をした中にもう一枚重ね着」をしてみてください。
    筋肉が緩んで、発声しやすくなります。

冬になると体調不良になりがちのあなたへ

暖かい格好で温かい飲み物を飲んで、マスクで発声器官を保護してみてください。

私は、お椀に味噌を少し溶いて入れたお湯(お味噌汁)で体をよく温めています。
お味噌は、大豆を発酵させた食材なので、アミノ酸など栄養素が豊富で、乾燥などによる粘膜トラブルの修復を助けてくれます。

水で水分補給する場合は、水にはちみつを溶かして水分補給をしています。
はちみつは、強い殺菌効果があると言われ、はちみつを溶かした水を飲むことで、口腔内の粘膜を保護してくれます。