人前で緊張しなくなる凄い方法と食材 ボーカルのための緊張をほぐす対策

緊張とは

交感神経が働き、今起きている事象について、素早く判断し行動するために起きた危険回避反応です。
これを闘争逃走本能と言います。

例えば、車が速度を上げて自らに向かってきました。避けますか? それとも立ち向かいますか?
もちろん、避けるかと思います。

もしかしたら、避けずとも受け止めることができる超人もいるかもしれませんが、一般の方は車と接触したら大けがになります。
もし、この闘争逃走本能が働かないと、車がきた→もうすぐぶつかる→ドーンと、ぶつかるまで身を守ろうとしないので、生きていくことはできません。

このように、目の前の事象に対して、「これは逃げるか? それとも戦うか?」を判断するために、緊張というものが存在しています。

緊張はなんで起きるの?

緊張はその事象に対しての不安感や恐怖心から起きています。
例えば、オーディションやライブなどの現場で緊張するのは、「失敗したらどうしよう」、「悪く見られたくない」などの恐怖から自らを守ろうとしているのです。

緊張が行動を制限する

緊張は、失敗して怖い思いをしないよう、自らに制限を設けます。
将来の夢はあるけど、一歩を踏み出せない結果に繋げてしまう大きな要因がこれです。

緊張は、なくすべき?

時に緊張をなくす方法を謳った文献や緊張しないようにしましょうと言う方もいますが、これは逆効果です。
例えば、高所恐怖症の方がつり橋を渡るのはとても怖くて、つり橋の前に立つ前からとても強い緊張をすることでしょう。

このような方に、緊張しないようにする方法をお伝えしたところで、逆に緊張が増長されて混乱します。
例えるならば、装備や武器を全て捨てて、戦地へ生身で行きなさいと言っているようなものです。

そんな無謀です。

なので、緊張を感じた時は緊張はなくさないというのが鉄則です。
「今、緊張しているということは身を守ろうとエネルギーを発生させてくれている。ありがとう、自分」というように、緊張を受け入れて感謝することが大事です。

緊張は先に待ち受ける恐怖の前準備

緊張が起きて上手くいかなくなるだろうと考えが起きるならば、それは、その緊張する現場に行く前に、前準備をするきっかけをくれています。
その緊張に対して「怖くない!」と言うのは、苦手なジェットコースターに無理矢理乗せられるのと一緒で、トラウマになるかもしれません。

緊張しなくなる方法を考察

緊張が恐怖心から起きるのであれば、その場面に対して恐怖心がなくなれば、緊張をすることはなくなります。
その恐怖心を払拭する方法を3つお伝えいたします。

※あくまでこれは私自身の実体験による考察です。

緊張を上手く利用する食材

緊張をなくすのではなく、上手く利用する方法として、食材、特に栄養素をコントロールすると緊張感が能力に変換されます。

  • アミノ酸
  • アミノ酸は脳の栄養素とも言われており、これを飲んだ時は脳の回転数が上がるのを実感しています。
    色々と考えることがあったり、何となくぼんやりする時におすすめです。

    しかし、副作用として頭痛が起きることがありますので、お気を付けください。
    睡眠中の情報処理を快適にしようと、就寝前にアミノ酸を摂取したところ、3日目くらいから朝に頭痛が起き始めました。

    私がアミノ酸を摂取している方法は、『V・A・A・M』(ヴァーム)です。
    VAAMの効能表記としては、スポーツ後の補給とされていますが、内容はほとんどがアミノ酸なので、アミノ酸を摂取したのと同様の効果が得られると考えています。

    因みにBCAAというアミノ酸もありますが、BCAAはメラトニンの合成の疎外やトリプトファンを脳へ取り込みにくくするので、おすすめは致しません。
    メラトニンとは、簡単にお伝えすると、朝になれば起きて、夜になれば眠くなるという睡眠サイクルに関係するもので、夜になるとメラトニンが上昇し、眠くなるという概日リズムを司っています。

  • トリプトファン
  • アミノ酸の一種で、安息成分と言われ、セロトニンの分泌を促進し、ストレス緩和や緊張をほぐす効果があるとされています。
    セロトニンとは、serum(血清)とtone(トーン)に由来される程に血管の緊張を調節する物質で、幸福感の時に分泌すると言われています。
    私がトリプトファンを摂取している方法は、バナナ、マカ、キャベツ、納豆です。
    トリプトファンは多く摂り過ぎると肝臓に負担をかけるので、サプリメントではなく、食事で摂取することをおすすめします。

  • 紅茶
  • 紅茶を飲むと、特にコミュニケーション能力が向上するのを実感しています。
    University College Londonの研究で紅茶はストレス軽減に効果があると発表し、杏林大学医学部精神神経科 古賀良彦教授は脳の血流量が上がり、脳機能が活性化するという見解を発表しました。
    以下、古賀良彦教授の見解の一部抜粋。

    自律神経機能の測定結果から、紅茶はその高度な機能を営む際に、自律神経のバランスを保ち、いたずらに緊張が強まることを防ぐ作用があることがわかりました。さらにアンケート調査の結果から、紅茶は活力を増進させる作用もあることが示されました。

    紅茶は、脳の血液量を増すことによって、脳の機能を活性化させることがわかりました。それによって、コミュニケーション能力も高まります。(中略)紅茶が注意力の集中維持、および現代の記憶研究で注目されているワーキングメモリーの能力発揮にもっとも効果があるということがわかりました。(中略)今回の研究で紅茶は、注意集中のみでなく、ワーキングメモリーという、仕事の遂行にあたり非常に重要な機能を高めるということが脳科学的に検証されました。

    ワーキングメモリーとは、前頭葉に中枢があると言われ、素早い判断力や行動力に必要な能力です。

  • ゼラニウム
  • ゼラニウムとはお花で、その香りには、コミュニケーションを円滑にする効果やオキシトシンの分泌を促す効果があるとされています。
    オキシトシンとは、脳の下垂体後葉から分泌される9個のアミノ酸からなるペプチドホルモンで、抗ストレス作用や不安、恐怖の減少、緊張を和らげる効果があると言われています。

緊張に慣れる

例えば、人前で歌いたいという目標があるが緊張している方がいるとします。
これは、上手くいくだろうか、どのようにパフォーマンスしたら良いのか、普通に歌うだけで良いのか、バッシングを受けたらどうしようかと様々な場面を想定するために起きます。

しかし、何度か人前で歌うと緊張はなくなっていきます。
これは、その現場がどのようなものであるかを認知したためです。

本当はどんどん現場に行くべきですが、緊張しやすい方は、よし! と意気込んで、緊張を押し殺して現場に行っても逆効果となる可能性があり、一層、腰が重くなってしまうことが考えられます。
なので、おすすめとしては、『少しずつ慣れる』です。

  1. 現場の前を通る
  2. 初めは、ライブハウスなどの現場の前を通るだけでも十分です。

  3. 現場に電話してみる
  4. 現場の前を通ることに緊張しなくなり、容易になったら、次に電話をしてみるのが良いです。
    電話に出てくれた人の対応によって、だいだい雰囲気はわかるものです。

  5. ライブを見に行く
  6. 電話も問題がなければ、著名のアーティストや地元のインディーズアーティストのライブを見に行ってみてください。

    行くべき場所は、オープンマイクなど一般が歌えるイベントを開催している現場で開催するライブです。
    ライブを見に行くことで、どのような場所であるかがわかりますし、ここで歌うとどのような感じかなと雰囲気がわかります。

    集まる人相もわかり、そこで、音楽情報を得ることもできます。
    そして、何より、「なんだか嫌な場所だな」と感じたら、あくまで、ライブを見に行っただけなので、次に行かなければ良いのです。

怖くなったら離れるのではなく、立ち止まる

緊張に対しての恐怖心の場合は、一切の我慢をなしにして、少しでも怖いと感じたら、離れるのではなく、そこで立ち止まってみてください。

立ち止まっていると、次第にその環境に慣れて、また前に進んでみようという気持ちが起きます。
このように、一気に行くのではなく段階的に「ここまでなら緊張しない。これ以上いったら緊張する」というギリギリのところで徐々に慣れていくことで恐怖心による緊張はなくせます。

行動するのがめんどうくさい方にはこちら

行動したいことがあっても、何だか億劫に感じる方は、その行動したい目標が大きくて億劫になっているのが要因です。
例えば、「現場で活動したい」、「このような感じの舞台で活躍したい」という構想は見えているが、どれから始めたら良いのか、何をしたらその目標に到達するのかが明白でなく、しかし、どんどん月日が進んでいく焦りにより、脳疲労となり億劫になっています。

この場合、その目標までのプロセス(道のり)を細かく箇条書きにするのをおすすめいたします。
目標はあって色々と頭の中で悶々としていると、それだけでストレスが溜まっていってしまいますので、少し面倒臭いと感じるかもしれませんが、スマートフォンのメモ帳アプリなどやノートなどに書くのが重要です。

以下のように書いてみてください。

○○になりたい

そのために必要な手順

  1. 活動できる環境を探すためにパソコンやスマートフォンを持つ
  2. 活動できる環境を探すためにインターネットを開く
  3. 活動できる環境を色々と吟味する
  4. 活動する場所を決める
  5. 現場の視察のために洋服を着る
  6. 現場の視察のために靴を履く
  7. 現場の視察のために歩く
  8. 現場にたどり着く
  9. 現場の中に入る

このように、いつもは当然のように行っていることも、今までの生活環境になかった環境に行こうとしているので全て箇条書きにして細分化すると自らの気持ちの整理にも繋がり、さらに緊張も緩和し、そして、達成したら、箇条書きに丸を記していくと、いつの間にか、丸が沢山になります。

今、億劫な理由は、初めてのライブや現場での活動で、今すぐにプロと同等の能力を引き出してプロと並ぼうとしているためではありませんでしょうか。
誰もが初めての時があり、それを積み重ねていった結果、今プロとして活動している人達がいます。

時に、プロになる人は才能があったからだよという方もいますが、才能は確かにあります。
それは、技術的能力ではなく、『不安や恐怖心の捉えかたを能力に変える』才能です。

プロになれば、不安がないと考える方もいますが、プロは、不調、不安があったとしても、その現場を成し遂げる責任があります。
初心者でも上級者でも常に緊張というものはあり続けます。

逆にその緊張がなくなった時は、プロであれば、相手に提供することに意欲がなくなったのでしょう。

緊張に効果があるとされているが、危険なもの

緊張しないようになると謳われるものでも、実は緊張の現場では逆効果になるものがあります。

  • 抑肝散
  • 抑肝散は確かに緊張や不安感はなくなりますが、2つデメリットがあります。
    ひとつは、冒頭でお話した通り、緊張は危険に対しての反応なので、なくすことは逆に危険なのですが、抑肝散を摂取すると、その緊張する現場に緊張感がなくなり、ぼんやりとふんわりとした感じになって、真剣に取り組めなくなります。
    もうひとつは、摂取した日から2日後に強烈な不安感がきます。
    これは、不安感のあった方は、その不安の中で自分なりに対応策を持って生活していますが、抑肝散を入れることで対応策であった不安から身を守る防衛網を取り外してしまうので、その抑肝散の効果がなくなった時に無防備状態になるからだと私は考えています。

  • ヒーリングミュージック
  • ヒーリングミュージックは癒しを与える効果の曲調が多いですが、緊張する前に癒しの音楽を聴いてから現場に赴くと、ゆったりとしていた心臓の鼓動が急激に早まりますので、より緊張を感じやすくなります。
    緊張前はどちらかと言うと、少しアップテンポをおすすめいたします。
    これは、早い鼓動に慣れておくためです。

緊張することは良いこと

緊張しやすい方はその物事に関して、様々なことを考えて、多くを悩んでいる証拠です。
なので、それだけ調べたり、どうしたら良いのかと試行錯誤をしてその物事に取り組みますので、努力家なのです。

努力家だからこそ、上手くいかなかった時に自らを責めがちですが、一切責めるのではなく、緊張してくれてありがとう、一所懸命に取り組めたと、ぜひ自らに感謝してみてください。