カラオケ採点から歌いかたのクセや特徴を見つける方法
カラオケ採点は点数を競うだけではない
カラオケバトル(カラバト)や歌唱王などの音楽番組では採点を競っていますが、実はもう一つ、重要な用途があります。
それは、歌いかたのクセや特徴を判断できることです。
音程正確率やテクニックの個々で判断すると、キーが安定している、テクニックがこれだけ入っていたと知るだけですが、複合的に判断すると、歌いづらい理由や喉を絞る理由がわかります。
カラオケ採点を分析して歌を上手くする方法
カラオケ採点から自らの声を分析するには、以下のように複合します。
- 安定性としゃくり
- 音程正確率とリズムとビブラート
安定性が低い場合の大きな要因は呼気量です。
その呼気量も大きく分けて、二つのパターンがあります。
空気の取り込みが浅い方。
声の入り口に必要な呼気量が供給されていない方。
空気の取り込み自体が浅い場合は、呼吸器に伴う筋肉のトレーニングが必要です。
しかし、声の入り口の呼気量は、ほんの少しのテクニックで解消できます。
そのどちらであるかを判断するために、しゃくりを見てみます。
もし、しゃくりが30回以上ある場合は、後者の可能性があります。
しゃくりとは、正しいキーよりも少し下から発声して、正しいキーに合わせるテクニックです。
しかし、このしゃくりは声の入り口の呼気量が少なくても起きます。
その理由は、一般的にキーが上がれば、その分の呼気量も上がりますが、発声したいキーに必要な呼気量よりも少ないと、その呼気量に合ったキーが発声として出やすいからです。
音程正確率がどうしても上がらない場合は、リズムとビブラートを確認してみてください。
リズムが、『ため』や『かけ』に傾いている場合は、リズムが僅かにずれていることを示します。
リズムがずれていれば、その分、キーを合わせたいタイミングがずれていますので、音程正確率への影響が考えられます。
リズムも大丈夫の場合は、ビブラートを確認してください。
ビブラートは、通常9種類と変則2種類があります。
その中で、A-1やC-3と表示されている場合は、ビブラートが音程正確率へ影響を与えている可能性があります。
ビブラートの種類は、アルファベットが波の幅、数字が波の細かさを表しています。
Aは波の幅が小さく、Cは波の幅が大きくなります。
1は波が細かく、3は波がゆっくりになります。
しかし、カラオケ採点のアルゴリズムの規格上、Aは声が震えただけかな、Cは音を外したかなと判定しやすく、1は声が震えているかな、3は発声音が不安定なのかなと判定しやすい傾向があります。
その観点から、ビブラートはB-2が一番加点しやすいと言われています。
このように、点数のみならず、発声状況の確認もできるのがカラオケ採点です。
ぜひ、お試しになってみてください。
生徒さんの皆さんは、そのカラオケ採点の結果をお持ちいただければ、分析の仕方から分析の結果をお伝えいたします。
お気軽にお申し付けください。