芸術家の需要バランスが崩壊しつつある世界で勝ち抜く方法

誰でもプロに慣れる時代と豊富なプラットフォーム

YouTubeを筆頭に、ニコニコ動画やshow room、イチナナ、Pixiv、エブリスタ、Sing、カラスタなど、個人が人気を集めるプラットフォームが続々と登場する令和。
多くの方がアーティストになれる時代になったと言えるでしょう。

しかし、誰もが慣れるからこその不安な背景もあります。

アーティストの需要バランスの崩壊

誰もがアーティストになれることで、需要と共有のバランスが崩壊して、プロの価値や貴重性が下がり、収益にならなくなるという問題です。

例えば、ダイヤモンドで形成されている天体もあるとのことですが、地球上でダイヤモンド原石はとても貴重なために、高価で取引されています。
それがもし、どこでもダイヤモンドが採掘できるようになったら、そのダイヤモンドは道端にある石ころと同等の扱いとされてしまいます。

このように、ものの貴重性がないと、そこに人気も集まらないのです。
誰もがアーティストとして活動できる時代から、当然のようにアーティスト活動をする時代に移り変わった時、今までのアートに貴重性が下がることでしょう。

生き残るためにアーティストは好きを極めるべき

従来は、一発芸のように○○してみたというネタがYouTubeなどで流行になりましたが、それは今では楽しいものではなくなり、暇つぶしのような扱いになっています。
それは、上記のように誰もが始めた結果、ダイヤモンドが石ころになったような現象です。

この「暇つぶし」から収益を得られることはありません。
アプリケーションも同様です。

同じようなアプリケーションが増えた結果、アプリケーションは暇つぶしのために開くということが多くなりました。
なので、同じようなものを発信しても有名になることは困難です。

令和に入り、YouTuberのスタイルも変わってきました。
有益な情報を発信する情報発信YouTuberや流行をユニークに変換するYouTuberなど。

しかし、そのどちらも、容易にはなれないものです。
情報発信をするためには、膨大な知識を持っていないとできませんし、ユニークをするためには、その発想力が必要です。

そして、その発想力を生かすための技術的な能力も必要になります。
なので、誰もがコンテンツを発信できる時代で生き残る方法は、より過激なことや、よりハイセンス(超、能力)を披露する必要があります。

その抜きんでた能力を確立するためには、やはり『好き』を極める必要があります。
抜きんでた能力は、決して、産まれた時から持っているのではなく、その内容にどれだけ多く携わったかによるものです。

これまで好きだったもの、今好きなものの中に、抜きんでる能力が眠っています。
その好きなことを更に深く掘り下げていき、誰にも負けない能力を手に入れていくことが打開策です。

そして、その抜きんでいた能力を人のためにどのように生かすかを考え、ニーズに合わせた形に変化させて提供することで収益と成ります。